2015.08.13&16 St.Bavokerk Haarlem, Netherlands

夏の旅の模様〈オランダ編〉のつづき。

聖バフォ教会St.Bavokerkで午後4時から始まるオルガンコンサートめざして、電車でアーネムからハーレムに移動。

考えてみると8/3のスペイン、バスク地方のサン・セバスチャンのコンサートから、アカデミーやフェスティバルで私も弾かせていただいたものを含めて、この日8/13までの11日間、1日も欠かさず歴史的な楽器でのオルガンコンサートを聴いたことになる。

なんて贅沢な旅だろう。

驚いたのは、聖堂内のオルガンの演奏が行なわれているすぐそばあるカフェコーナーで、コーヒーを飲んでいる人々がいたこと。

シャンデリアがきらめくゴージャスな建造物の中は、大勢の人で賑わっていた。

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ヘンデルやわずか10歳のモーツァルトが弾いたという、Christian Müller製作(1735-38)  の巨大な赤いオルガン。

日曜日の礼拝で再びここに連れてきてもらって、素晴らしいオルガンの奏楽を聴いた後、楽器を触らせてもらえることになった。

小躍りで演奏台へ。

大きなストップノブがたくさん並んでいる。

おしりをズズーっとずらさないと端まで手が届かない。

ストップを選ぶのも長い椅子の上で、右へズズー、左へズズーっと忙しい。

妖精に小人にされてしまったニルスの気持ちがよく分かる。

ああ、でもあれは北欧のお話だったっけ。img_0172.jpeg

足鍵盤の幅がびっくりするくらい広くて、気を抜くと鍵盤と鍵盤の間に足が落っこちてしまう。

日本の小柄な友人たちは、留学中このサイズの楽器をどうやって弾きこなしていたのだろう。一人ずつにインタビューしてみたい。

音は想像していたより、ずっとずっとふくよかな響き。

それにしても、とてつもなくダイナミックな楽器だなあ。