去年の夏の旅のつづき。
モザイク模様の屋根に目を奪われる、聖ニティエ教会。
避暑に訪れる観光客が多いからだろうか、
教会前の広場にはメリーゴーランドが置かれていた。
そのまま絵本に出てきそうな光景。
入道雲とメリーゴーランド。
ここに到着した日以外は、毎日よく晴れた。
とても美味しいパン屋さんを教えてもらったので、
いそいそと毎日違うサンドイッチやキッシュを買って、
メリーゴーランドの前でたべるのがお昼の楽しみ。
アソシエーションの方の、手作りの看板。
ベルナール・オーベルタン製作のオルガンは、
軽井沢コルネのオルガンと同じくらいの規模で、
ケースもよく似ている。
時差ぼけの頭で夢中で練習していたら、
自分がどこにいるのか一瞬わからなくなった。
向かって右側のステンドグラスのカバーは、
アソシエーションの方が、
楽器に直射日光が当たらないように、と
ハシゴを使ってかけたもの。
このオルガンは、アソシエーションの方々が寄付を募って
設置が実現したものだ。
その情熱たるや……
聞いたことのないストップ”Clairvallia4’”は、
クレルヴォーの知名から作られた
オーベルタン独自のストップ。
高音部はTraversièreの豊かな音色、
低音部は慎ましいBourdonで構成されて、
このストップだけを使ってカベソンの小品を弾くと、
4声全部がクリアに聴こえてきた。