秋の花あそび会

少し前のこと、木林文庫の須山実さん、佐喜世さんご夫妻が
秋の花あそび会に声をかけてくださった。
先生はご近所の花屋さんの花すけさん。

祝盃なんて洒落た名前のダリア、初めてみた。

(下の写真の赤に白い縞が入った花)

川口で栽培しているそうだ。

この日の朝に川口リリアホールで

リハーサルをしてきたばかりだったのでよけいに親しみがわく。

 

参加者それぞれが花瓶を持参して、花を活けていくスタイル。
家にあるのはずっしり重いか、
小さな花瓶のどちらかだったので、
前の日に花すけさんに駆け込んで、
ちょうどいいサイズの花瓶を入手した。
慣れない花瓶で花の収まりがどうも悪く、
先生に助けをもとめると、
ポン、とむらさきのくじゃく草を入れてくれた。
するとあら不思議、くじゃく草が土台となって、
他の花が挿しやすくなった。
あまり考えすぎないで直感で、自由に!
ということばに背中を押されて躊躇なくはさみを使い、
花を触っていると、とにかく楽しい。
一心不乱に野菜の皮をむき、
刻みまくってスープを作る行為にも似ている。
どちらも音符で頭がいっぱいになっているときには
絶大なリフレッシュ効果がある。
同じ花を使っても、
人によって全く違うものが出来上がるのもおもしろい。
剣山を使う方も。
お見事。

それぞれに感想を言い合った後、
お茶の時間に佐喜世さんがだしてくださった、
金木犀のシロップをかけた白玉が忘れられない。
世の中にはこんなに素敵な食べ物があるのだ。

いつも一種類の花をばさっと花瓶に入れるだけだったけれど、
この前は花すけ先生のすすめにより
黄色いガーベラと真っ赤なけいとうを買ってみた。
自分では選ばないビビットな組み合わせ。
先生のアドバイスのとおり葉っぱを先に入れると、
形が決まりやすい。
帰って玄関を開けると
鮮やかな花々に迎えられるのは、悪くない。