スペインの旅の話を続けます。
マルチェーナからエシハ Écijaに移動してきた。
何年ぶりだろう。
スペインには入った途端息を飲むような光景が目に飛び込んでくる教会があるが、
ここもその1つ。
外観は、スペインにしてはごくシンプルなつくりのロス・デスカルソス教会。
中に入ると…
演奏台のある裏側から写した写真。
前にも後ろにも左右にも、ケースの四つの面全てにパイプが並び、
水平トランペット管が備え付けられている。
スペイン語で4caras 4つの顔というんだと、友達が教えてくれた。
フランスで19世紀に活躍したオルガンビルダー、
カヴァイエ=コルが作ったサン・セバスチャンの名器は
こういうオルガンからヒントを得て、
ポジティフのケースをオルガンの側面に付けたことで、
立体的で絶妙な音響効果が生まれたそうだ。
忙しいのに、私が練習するだけのために全部のトランペットを調律してくれる我が師、アンドレス・セア。
何しろ四面全部だから、大変です…