2024.10.12.第7回スペインオルガン講座+α発表会

来る10/12(土)14:30からスペイン講座の発表会を開催します!

チラシデザイン:長谷川 幸代さん

 

今年も聖パウロ教会をお借りすることが叶いました。

 

今回はスペインの作品に加えて、

F.クープランの「修道院のミサ」を全曲演奏します。

 

フランドルの製作家M.ランゲデュルは、

クープラン家が代々オルガニストを務めた

パリのサン・ジェルヴェ教会 のオルガンを1601年に作りました。

その直前には7年間マドリッドの宮廷で、

オルガンの調律師として働いています。

当時一緒に仕事をしたのは、

カベソンがマドリッドの王室礼拝堂のために

依頼したオルガンを作った

アントワープの製作家ジル・ブレボスの息子、

フアン・ブレボスでした。

ランゲデュルはその頃フランスで広まっていた、

フランス独自の豊かな響きの共鳴管の長いトランペットやクレロン、

またコルネを最初にスペインに持ち込んだ人の一人です。

その70年ほど後にはバスクのオルガンビルダー

J.エチェバリアが水平トランペット管を発明します。

 

今回の出演者のうちお2人と一緒に、

バスクのセナルサ修道院の

エチェバリアのオルガンで行われた

アカデミーに参加しました。

 

残念ながら水平管はエチェバリアのオリジナルでは

ありませんが、

バスク地方に残る最古の音色を体感することができました。

 

修道院でのお話はまた別の機会に。

 

fray Joseph de Echevarria (1686)

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プログラム

小林 正枝 

J.カバニリェス:第1旋法のファルサス 

J.S.バッハ:『ライプツィヒ・コラール集』より 「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV 667  

鈴木 初埜嘉 

J.S.バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV 772 

髙木 晴夫 

G.ベーム:『アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳』より メヌエット ト長調

加藤 陽子 

G.フレスコバルディ:『音楽の花束』 「使徒のためのミサ」より 聖体拝領後のカンツォン 

P.ブルーナ:第1旋法による右手のためのティエント 

長谷川 幸代 

F.コレア・デ・アラウホ:『オルガン技法』より 第8旋法による高音部のソロのティエント 第47番 

野村 祥子 

F.コレア・デ・アラウホ:第1旋法によるティエント 第1番 

〈休憩〉

出演者全員 

F.クープラン:『オルガン曲集』より 「修道院のためのミサ曲」 

高杉 尚美 

F.コレア・デ・アラウホ:第11 旋法によるティエント 第11 番 

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ただいま出演者一同必死で準備中です! 

どなたでもお聞きいただけます。

ぜひいらしてください。