2025.01.17,18,19 兵庫芸術文化センター管弦楽団 第156回定期演奏会

2025年1月17日、18日、19日の3日間

阪神・淡路大震災30年/兵庫県立芸術文化センター開館20周年記念

第156回定期演奏会のマーラー8番「千人の交響曲」で、

ハルモニウムを演奏します。

 

チケットは残念ながら早々に完売したとのこと。

大編成のオーケストラ、バンダ、8人のソリスト、2組の合唱とこどもの合唱団、

というとんでもなく大掛かりな作品で、

4日間かけてリハーサルをして、

3日間本番、一週間神戸に滞在している。

 

こんなにステージに人が乗っているのを初めて見た!

客席側の左右のバルコニーからはバンダが演奏する。

大オルガンは出だしから終始大活躍。

演奏は米山浩子さん。

堂々として、ほれぼれするかっこよさ。

 

幸運にも森田ピアノ工房の、

フランスのKasriel 社の美しい楽器で演奏することが叶った。

森田さんにはレジストレーションの作り方から

特殊なストップの使い方などアドバイスをいただき、

客席でバランスを聞いてくださって、

たくさん助けていただいた。

 

秋から同じKasrielの楽器をお持ちの伊藤園子さんの

お宅に通ってレッスンを受け、

何度も練習させていただいた。

 

園子先生のレッスンは、

「ペダルを漕ぐ時は、片方の足を

『ごめんあそばせ』と言いながら、そっと迎えに行くのよ。」

「腰と腕が繋がっているように、腰で弾く。」

「ごむ紐を引っ張るようにレガートで。」

などと名言が連発。

本当に楽しく、

身体の力を上手に抜く方法や、

腰だけで支える方法など

パイプオルガンの演奏にも役立つことをたくさん教わった。

 

クリスマス前には、

カトリック築地教会のハルモニウムも見学させていただいた。

教会オルガニストの加藤陽子さんと、

友達の高橋博子さんに両脇から

演奏のコツを教えてもらうという贅沢な時間も。

 

足で風の量をコントロールしながら弾くのは、

なかなかに難しい。

上半身の力が抜けてみぞおちから息ができると、

深い音色が出ることはわかってきた。

 

ヒロコからもらった、

「緊張するとペダルの踏み込みが浅くなるので、

意識して深く奥まで」というメッセージを胸に、

今日から3日間楽器と一体になれますよう。

 

30年前の今日起こった震災で、

また各地の災害で

辛い思いをされている方々に心を寄せます。

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