2022.11.26 音楽によるメディテーション

キリスト教の暦では11月を「死者の月」として、

亡くなった方に思いを向ける月。

この季節、11月26日(土)14時から、

聖パウロ教会で行われる、

音楽メディテーションで

演奏させていただける機会をいただきました。

 

歌の伴奏はバッハのカンタータを、

バロック・フルートの伴奏は、

バッハのフルート・ソナタの中から、

オルガンソロはバッハを中心に、スペイン物も少し弾きます。

ソプラノの高柳章江さんは、

2013年まで数年に渡って毎年神田キリスト教会で

「死者と残された者のためのレクイエム」を

開催されて、

何年間か伴奏とオルガンのソロを

演奏をさせていただきました。

その後章江さんは聖職者を目指して

神学校に通われることになって、

この会は終了したのでした。

 

神学校での勉強を終えられて、

4年ほど前、わたしがオルガンの練習させていただいている、

聖パウロ教会に配属されていらしたことがきっかけで

再開を果たしました!

 

神田キリスト教会でこの催しが行われていた当時は、

大震災を経験して、

「ひとを慰めるどころか、

わたしが恐怖心を抱えたまま演奏したら、

不安な心がオルガンの音を通して

聴いている方々にも伝わってしまうのではないか…」

という気持ちがむくむくと沸き上がってきて、

もがいていたことを、思い出しています。

この問題は、ちっとも解決していないけれど、

あの苦しい気持ちは、

そういえばいつのまにかなりを潜めています。

 

この日は、音楽の中に身を置いて、

わたしも空の向こうの大事な人たちを思う時間にします。