08.08.2015 Abarca de Campos, Spain

到着した日の夜に、Abarca de Camposという

小さな小さな村のParroquial de San sebastian教会にある

Tadeo ortega 1778年製作のオルガンで、

ミシェル・ブヴァール&康子夫妻の素敵なデュオ・コンサートが行われた。

わたしは今回ありがたいことに

サン・セバスチャンからご夫妻の車に乗せていただいて、

この場所に来ることができた。

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30年もの時間をかけて、この小さな村々に点在する

歴史的な楽器が修復され、オルガン音楽が浸透していったのは、

フランスのオルガニスト、フランシス・シャプレ氏の尽力によるものだ。

村には「フランシス・シャプレ通り」まであることからも、

どれだけ人々に慕われているかが伺える。

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コンサート後の宴。

この中にはオルガンを習っている人がたくさんいる。

私のスペイン音楽の師、アンドレス・セア・ガラン氏が以前、

「パレンシアではさっきまで農作業をしていた人が、

長靴を履いたまま、身体についた泥をはらって、

オルガンのレッスンにやってくるんだ。

彼らがすばらしく音楽的な演奏をするんだよ。

なんてファンタスティックなんだ!と思わない?」と

興奮気味に話してくれたのを思い出した。

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この夜は持ち寄りパーティーで、手作りのごちそうが

ずらっと並んでいた。

ここでは何人もの作り手によるトルティーリャ(じゃがいも入りオムレツ)

の食べ比べなんていう贅沢なことが可能なのだ。

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こんなに大量のスイカをはじめてみたよ。

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宴もたけなわになると、みんなで大合唱大会。

このギター弾きの男性も、向かって左隣の女性

(ローリーという呼び名で、私たちの世話をしてくれた宿の優しいマダム)も、

オルガンを勉強している。

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このあたりは昼間は真夏の気温でも、

夜になると12度くらいまで下がる。

その気温差がもたらしてくれるのか、

夕暮れ時、夜10時頃にみた景色は忘れられない。

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