オルガン花鳥風月を終えて

先日の新宿でのオルガン花鳥風月の
終演後の集合写真。

いらしてくださった方々、
ありがとうございました。

photo by Shin Araki

間もなく節目の誕生日を迎える
作曲家の柿沼唯氏には、
みんなで赤が差し色に入った
マフラーをプレゼント。
よくお似合いです!

コンサート直前のGPでは、
それぞれに色合いの違う、
みなさんの渾身の演奏を全て聴くことができて、

もうすっかり満たされてしまった。

弾き手それぞれの色合いで、

それぞれの作品が生き生きと光を放つ、

魔法のような瞬間をいくつも体験した。

photo by Shin Araki

長い時間をかけて、
楽器と向き合えたことも、大きな糧となった。
このオルガンの美しさを再認識する機会でもありました。

頬ずりしたい気持ち。

photo by Shin Araki

わたしは2013年に初演させていただいた、

築地本願寺の親鸞聖人750回大遠忌記念コンサートのために

書かれた「華」を弾きました。

8月に行われた勉強会でいただいた作品ノートで出会った

「ひたすら仏を念じることにこの音楽が結びついてくれればよい」

という柿沼先生の言葉とともに過ごしたこの数ヶ月。

その境地には程遠く、

じたばたともがくばかりでしたが、

その過程こそが改めて大切な作品の声にじっくり耳を傾ける、

愛おしく尊い時間だったのだと思います。

 

アンコールで弾かれた早島万紀子先生の

「蓮花」を聴きながら、

ああ、こんなふうに音楽や楽器と繋がることができたら、

その領域に触れることができるのかも

しれない……

と思ったのでした。

 

いつかその日を夢見て。