マルチェーナの街並み。
ここは、黄色と白の組み合わせが多い。
やっとすこしスペイン語で
会話が出来るようになって、俄然楽しくなってきた。
わたしが幼児ほどの語彙で話すから
心配になるのだろう。
市場ではやたらとみんなが
あれこれ世話を焼いてくれて、
おまけをくれたりもする。
今回、パン屋さんでBocadillo(サンドイッチ)を
作ってもらうことを覚えた。
フランスパンよりちょっとやわらかいパンを、
トースターでカリカリに焼いてくれるのだ。
「そのハムを挟んでちょうだい」というと、
おじさんが
「世界中の人々がマヨネーズを愛してるけれど、
君もつけるかい?」
なんて言いながらウインクをして笑う。
街の中には古い建物が当たり前のようにあって、
でも圧倒的な存在感を放っている。
16世紀に宗教作品をたくさん書いて、国際的に活躍した
作曲家Cristóbal de Moralesは
マルチェーナに住んでいたという。
ここでの常宿、修道院の宿泊施設へは
こんな道を抜けていく。
教会で古いオルガンを弾いて、
古い街並みを歩いていると、
いったい今が何世紀で、
自分が何者なのか、よくわからなくなってくる。