2017.08Tordesillas, Españaその2

トルデシリャスのサンタマリア教会。

Iglesia de Santa María, Tordesillas, España.

約束の朝9時少し前に教会に行ってみたら、

扉がちょっとだけ開いていて、

オルガン工房の職人さんが、

わたしのために調律をしながら待っていてくれた。

なんとありがたいことよ。

25年も工房で働いているというその人は、

申し訳なさそうに、ちょっと鍵盤押してくれる?

なんて言う。

おまけに、トイレにも行きたいでしょ?

とバルで、カフェをごちそうしてくれた。

教会は響きが良く、オルガンの音色は澄んで心地よく、

ずっと弾いていたくなる楽器だった。

近いうちにもう一度訪ねたい。

Phelipe Urarte,1716 (ホアキン・ルイスが2010に修復)

ブルーにゴールドの配色も、実にいい。

この街の2つのオルガンを修復した、

ホアキン・ルイス氏のオルガン工房にお邪魔した。

新しいオルガンを制作中。

これまた、美しい装飾。

日本にもひとつどうだ?と、ホアキン。

どなたかおひとついかが?

この工房では、スペインのバロック様式のオルガンを世に広める教育的目的で、

ドイツの音楽大学などに運搬費のみ、

期限付きで貸し出すという、

とんでもなく太っ腹で惚れ惚れするプロジェクトを行っている。

学生たちは、分割ストップの楽器で

思う存分スペインのレパートリーを勉強できるわけだ。

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丸がいっぱい、工房のパイプコーナー。

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散歩中に通りがかった家。

風が通るように、玄関にはカーテン。

暑くないように、窓は極力小さく。

配色がなんともいい。