8月6日(土)に、軽井沢コルネのオーベルタンオルガンで、バロック・ヴァイオリンの天野寿彦さんと「真夏のイタリアバロック」と題したコンサートに出演します。
コルネの音楽堂は、大きな窓から青々とした木々を眺めながら演奏ができる、とても豊かな環境。
小鳥やリスたちもやってきます。
軽井沢は、かのオリヴィエ・メシアンがはるばるフランスから鳥の声を採譜しに訪れた地。
空気を入れ替えるために窓をほんの少しだけ開けて練習していたら、思いがけず鳥のさえずりとコラボレーション、なんていう素敵なハプニングも。
ただいま、さわやかな軽井沢の風を想像しながら蒸し暑い東京で通奏低音の数字と格闘中。
綺麗な旋律が浮かんだ!とウキウキするのは束の間、音楽上の規則に反する進行がどこかに見つかって、うううううううっ。と唸る….
夜にさあ今度こそうまくいった、と思って翌朝弾き直してみると、なんじゃこりゃ…これの繰り返しです。
コンサートの本番ギリギリまで、まだまだ唸り続けることでしょう。
近づくと噛み付くかもしれません。
気持ちの良い夏の軽井沢に、美しくまた物悲しくもあり、時に危うく激しい、色鮮やかなイタリア音楽を聴きにいらしてください。
その頃にはもう、きっと噛み付いたりしませんから。