San Sebastiánのオルガン巡り2日目は、
フランスの名工Cavaillé-Collの楽器を見て回った。
イエズス会の創始者の一人、イグナシウス・ロヨラが
生まれた地、Azpeitia のLoyola教会
Cavaillé-Coll 1889製作
オリジナルのまま残されている。
続いて、AzkoitiaのSanta Maria la Real教会に移動。
Cavaillé-Coll 最晩年の1898年製作
カヴァイエ=コルはこの楽器が完成する2ヶ月前に亡くなった。
今回のアカデミーの先生でオルガニストの
ミシェル・ブヴァール氏は
世界一美しいカヴァイエ=コルの楽器だと言う。
お昼に食べた前菜は豪快生ハムメロン。
これで一人分です。
午後はUsurbilのSalbador教会へ。
Mutin/Cavaillé-Coll (1907-1920)製作
ペダルの最低音は通常CC(ド)の音までだが、
この楽器は低いラ(AA)の音まである。
普通の楽器では弾くことの出来ないペダルの低いシの音が
出てくる、バッハの“ピエス・ドルグ”を弾かせてもらった。
みんなが見守る中
まだ聴いたことのないシの音が出てくる瞬間、
思った以上に遠くにあったその音を見事に外して、
「Oooooooohhhhh Noooooo」
と大笑いとため息に包まれた。
レッスンの風景。
バスク地方はもちろん、
スペイン、フランス、イギリス、オーストリア、
チェコ、オーストラリア、韓国、日本と、
たくさんの国のオルガニストが集まった。
下は16歳から、上はおそらく70代と思われる方まで
年齢も様々。