2月の終わりに、早島万紀子先生のリードオルガンのコンサートのお手伝いをしに、浜松の長楽寺に行ってきた。
小堀遠州が作ったと言われる、満天星(どうだん)の庭。
静けさが写真からも伝わるだろうか。
こんな場所でオルガンの練習をしたら、確実に上手になるだろうな。
お寺の床が抜けてしまうのではないだろうか、と本気で心配になるほどたくさんの方が来たコンサートの後は、この庭を眺めながらお茶会。
なんと贅沢な時間だろう。
東京より一足早い春の日差しで、遠くの浜名湖がきらきら光って見える。
好きなだけとっていい、と言われていそいそと出かけた裏のみかん畑。
皮は大分固くなっていたけれど、中は信じられないくらい甘かった。
お寺に寄贈された1935年製の小さなリードオルガン。
最初は音が出なかったのを、ご近所の蜂蜜を作るおじさんがみごとに修復!
今回のコンサートでは少しだけ、ペダルの部分を連弾した。
万紀子先生の魔法の手のそばで息を合わせて弾いていると、温かさがふんわり伝わってきて、くせになりそうな気持ち良さ。
夕方の傾いた光の中に、リードオルガンの音色が溶け合う。
夢と現実の狭間をゆらゆら。
お寺の女性住職、吉田真譽(しんよ)さん。
長い間住職がいなかった長楽寺に、昨年東京から移り住んで、壊れたところを少しずつなおしながらお寺の運営に、文字通り走り回っている。
魅力的で太陽のような真譽さんのまわりに、早くもたくさんの人が集まっている。
次は梅の実が採れる、6月にコンサートを予定しています。
またお知らせします!